「僕も、私もシャドーボックスを始めたい!」
そう思ったあなたは、まず最初にネットで色んな先人の方たちの作品を見て、
作り方を調べ、
「あれ?なんか二種類くらい作り方があるぞ」と、どっちでやればいいか分からない…と悩んだのではないかなと思います。
そんな時に、これを知っておくと格段に方向性が見えやすくなる考え方などを解説していきます
シャドーボックスの二種類のベース、スタイル、
『階層式』と『分割式』です
階層式とは、元祖シャドーボックスの作り方として知られるスタイルで、横から見るとわかる通り平面的、レイヤー状に重なっています
最初は一枚の無加工カードから、キャラクターや枠デザイン、キャラクターのみ、キャラクターの体のパーツの一部や装飾品、といったように、上に重なっていくにつれてだんだん細かくなっていくような感じですね
階層式の特徴は、
写真で伝わるインパクトは分割式よりかは比較的薄く、一度切った線を何度も切っていく点や”絵から読み取れる形や角度の再現”や”リアル感”の再現には向いていません、また消費枚数も極めていくと多めになりがち。
平面に重ねていくためスムーズな切り貼りが楽しめる、絵ズレのないキッチリとした重厚感ある仕上がりになります。
「ザ・紙工作」としての印象が強く、風景画や情報量が多いサイズの大きめなイラストなどに最適なスタイルですね
勝手に心理的な解釈をすると、角度や形、オリジナリティやアイデアといった作り手側の主観的な解釈はあまり取り入れず
”イラストを描いた側を、第一に尊重したい”"きっちり几帳面"といった感覚を持つ方は階層式に流れる傾向が見受けられます。
そして分割式は、平面的に”重ねる”というよりパーツを細かく分割してプラモデルのように”組み立てる”感覚でつくるスタイルです。
特徴としては、
パーツを細かく分割し、立体的に配置しないといけないために張り合わせが難しく、組み立てや仕上がりの完成度を求めてしまうとちょっと難易度が高いところ。
丸みに加えてさらに角度をつけるとその分、背景のキャライラストやパーツ間に大きくズレが生じやすく、その点の違和感をなくすためには比較的苦労が大きいです。
リアルさを目指すほど難易度は高くなりますが、だんだんとキャラクターが組みあがっていく過程のワクワク感や、積み上げされていないことでイラストそのものが浮いて立体的になっている不思議と驚きが満載なところが魅力的といえます。
トレーディングカードといった材質の硬さや小さいサイズのイラストに適していて、絵ズレが比較的目立ちづらく、トレーディングカードでつくる方に多く広まっているのも納得のスタイルですね!
大胆に高さや角度を思いっきりつける絵ズレを気にしないダイナミックなスタイルもこの作り方がベースになっています。
「イラストを組み立てる」という他にない新鮮な感覚が魅力で、サイズの小さいイラスト、キャラクター単体を立体的にするのに適したスタイルになります。
心理的な解釈では、イラストから読み取れる物の角度や形、
いかがでしたか?
といっても、階層式も分割式も勝手に作られたワードで、特に定義もありません。趣味で作る以上、この作り方でつくらなければならないなんてこともありません
ほとんどの人がこの二つの原点の中から派生していき、自分なりの好みのスタイル、厚みや角度や高さが決まり、自分の個性やオリジナリティがでてきます。階層分割の両立といったハイブリッド型なんかもあります
答えなんかありません
当たり前や常識といったものにとらわれず、新しいスタイルを開発してみるのもいいでしょう
以上、シャドーボックスの2大スタイルのお話でした!
あなたはどっち派?
素敵なシャドボライフをお過ごしください。それでは!
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