はじまめして!私です
カードのシャドーボックスを作る上で最も重要といっても過言ではない工程、
そして何度も聞くであろう重要ワード。ということで必ず覚えておきましょう
『断面処理(だんめんしょり)』
カードの断面を切った後、表面がめくれあがり、白い断面が露出して、
汚らしく見えてしまう部分を綺麗にするとっても大事な工程で、
カードで作るシャドーボックス加工にとって、とても重要なものになります。
特に女性の方であればわかりやすいかもしれませんが、
朝起きて、洗顔して、レッツお出かけルンルン!!!!!!!!
なんてわけにはいきませんよね。
洗顔をして、化粧水をつけて、乳液をつけて保湿をする、さらにその上にファンデーションにまつ毛をつけたりリップを塗ったり、色んなメイクをしますよね。
たゆまぬ努力で、美しくきれいになっていることでしょう。
切り出したカードは例えるなら、
洗顔一回100%スッピンそのままでお出かけしてるようなもん。
100%スッピンで堂々とお外を歩ける人であれば問題はないですが、ほとんどの人は恥ずかしいと感じると思います
当然これをやるのとやらないとで、上手く見える人、永遠に下手な人との大きな差が生まれるということ
もう言わなくてもわかりますよね
覚えておくべき必須項目です
きっとこの記事を見て、上手くなりたいと願う人が見てるはずです。であれば絶対にやりましょう!
第一章
『そもそもどんな道具を使えばいいの?断面処理に必要な道具』
その①めくれ上がった断面を、慣らすための道具『モデラー』『スパチュラ』『ヘラ』ともいえる道具。新宿三丁目の世界堂、東急ハンズといった画材屋さんに並んでいたりする。
色んな名称があるのでそれぞれ検索してみるといいでしょう。
先の湾曲した鉄製、もしくはプラスチック製のつるつるしたもので断面を潰したり慣らして、めくれ上がった表面を元に戻すために使います。
専用のものが見つからなかったら、スプーンのような似た形状のものがあれば何でも代用してみましょう!
その②黒系の水性ペン(筆ペンがべスト)
カードの白い断面を黒く塗りつぶす。
影を落とし、断面という概念すらも消し去る、究極のアイテム。
百均のペンだと、種類が多すぎてコレ!というものを紹介しても売ってなかったり絶版になったりするので、基本何でもいいですが、滲みやすさなどもそれぞれ違うので、色んなペンを買って試してみてください
私が長く愛用しているのはこの『ガンダムマーカー リアルタッチマーカー』
という商品で、先が太いものと細いもので分かれていて、ロングセラーなので安心、使い分けが便利です!
下に商品のURLも貼っておきますね
第二章
『断面処理の工程、きれいに整えていく手順』
道具をそろえたら本題。
どうやって断面処理するの?という疑問を
”断面を慣らす工程”と”断面を塗る、ペン入れ”
まず慣らす工程から、
カードは切るとこのように断面が摩擦でめくれてしまいます。
そのめくれをモデラーで押して整えていく、ただそれだけ!
ここで、「なんか違う…」「うまい人のを見てると、なんか違うんだ…」
と思う人もいるのではないでしょうか?
鋭いですね。
実はこの慣らし方は2パターンあって
①枠組みや直線切りなどの、角に丸みのない絵には”表面”部分を平らに慣らすやり方、
②そしてもう一つは人体のパーツなど、丸みがかっている絵には断面をつぶすやり方(段ボール箱の角をまるくするような感じ)
この2通りがあって、私は場合に応じて慣らすか潰すかを判断して使い分けています。
ここの差別化で、絵の柔らかさ、硬さなどのメリハリがでて、よりリアルさが際立ちます。
色んな作家さんで雰囲気がそれぞれ違うのも、丸みの付け方はもちろんのこと、この使い分けも関わってくるポイントになるのです。
全体的に丸々とした作風にしたいときは断面は全部潰ようにしてみたり、自分好みによって使い分けてみてください♪
この後に紹介する第三章ではノーマルやコモン系の材質と、光沢フィルムが貼られた高レアリティの光り物(ホイル系)によって意識することが変わってくるということも解説していきます。
次に断面を黒く塗る『ペン入れ』
カードの断面は、切る以前にカードを真横から見たら白いというのはすぐわかることだとは思います。
切ったら実はピンクだった!?サーモンかこいつは!?なんてことはないですよね。
そこを黒く塗りつぶしていく作業工程になります。
これをやらないまま完成させると
『きれいな白米を炊飯器にいれ、出来上がったつもりが水を入れ忘れてホッカホカアツアツに熱を持った米』を目の当たりにした時と同じくらいショックを受けます。
そこにはあるのご飯じゃありません。アツアツの米です。絶望です
そうならないためにも断面は必ず黒く塗りましょう。
⚠️塗る際の注意点として、なるべく断面にペンを当てる時間を短く、ササっと塗らないと滲んでしまうのでその点だけ気を付けましょう⚠️
色は基本黒がベストですが、
白を基調とするイラスト、ふんわりとした雰囲気のイラストなどには、表面に黒ペンの滲みが目立ったり雰囲気が重くなったりするので灰色をつかったり。
色付きのペンで絵に合った色を乗せる方もいらっしゃいます。
私は基本黒で、部分部分に濃いめの赤、緑、青を使っていて、たまに金や銀もつかったりします。
私はペン入れは塗ってて気持ちいい作業なので、この工程大好き!という人も多いのかもしれませんね。
第三章
『素材の違いで分けてみよう~ノーマルとホイルの扱い方~』
それによって加工方法や、注意点が分かれるもの。
ノーマルは言うまでもないで省きますが、そう…問題はホイル系
一回ホイル系のカードで作った方はわかると思いますが、ホイル系は紙からフィルムといったものが何層にも重なってできています
この写真のように、インクがフィルムの表面に乗っていたりします。
フィルム層のせいで断面を慣らそうにも慣らせなかったり、断面が光ってチラついたり
、表面のインクが剥げてしまったり、何かと苦労するのがホイル加工。。。
残念ながらホイル系はデリケート故に、今のところこうなってしまうのはしょうがないと割り切りましょう。
ですが、これだけはダメ!な慣らし方さえケアできることができれば、表面の剥がれは最小限に抑えられるのでそこだけ覚えておきましょう
ポイント
①断面はつぶさず、表面のみをを慣らすこと
②なるべく少ない回数で、繰り返し触らないこと
ぐらいですね。デリケートなお肌は強く触りすぎないように、ってことです!
最後に、
裏技として、光ってしまう断面が気になる場合は油性ペン!これを光る部分にちょちょっと塗っちゃいましょう!
拭き取れないデメリットを考えながら、慎重にお使いくださいね
この工程さえ抑えておけば、もうへたくそなんて言わせなくい!晴れて上手いの仲間入り
おめでとうございます!
では、素敵なシャドボライフを!
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